Hotel Verde Blog
スタッフブログ
2021/10/05
秋メニューと日本酒(レストランフォンターナ)
すっかり秋になりました。フォンターナのスタッフは今日も元気いっぱいです。
時間制限があったアルコール類も閉店時間いっぱいまで出せるようになりスタッフはみんな大張り切りです。
お昼のメニューに続き夜のメニューも秋メニューとなりました。季節の食材をいかした秋らしいメニューとなっております。
マカロニグラタン、鶏モモ肉の胡麻パン粉焼き、白身魚のピカタ、秋刀魚の塩焼き、海老と南瓜と蓮根のてんぷら、松茸と銀杏入り炊き込みご飯、海老と青梗菜のチリソース和え、海鮮焼売、無花果とモッツァレラチーズと生ハムのカナッペ、トゲズワイ蟹のカクテルグラス、茸と玉葱のマリネ、帆立と鮭のミキュイ、鰹のタタキの瞬間スモース、ビーフステーキなどなど秋の味覚盛りだくさんです。
夏のビールも美味しいですが、秋は日本酒がよく合う季節です。
少し肌寒いと感じる日はぬる燗で、かなり寒くなってきたら熱燗で。そしてまだ暑さを感じる日にはキリリと冷えた冷酒でと日本酒は色々な表情を持っています。
ちなみに冷やというと日本酒では常温の日本酒のことを指します。冷たく冷やした冷酒と非常に紛らわしいのですが、冷やという言葉が生まれた江戸時代(その前の時代、清酒はあまり一般的ではなく大半の人はどぶろくを飲んでいました)、冷蔵庫はまだ無かったのですね。そのため燗をつけた温かくしたもの以外は「冷や」と呼んでいました。古典落語の「夢の酒」の「いや、冷やでもよかった」という下げが有名ですね。
レストランフォンターナで提供している日本酒はホテルの少し北、瀬高にある「菊美人酒造」という蔵本さんで作っている菊美人です。
菊美人酒造はなんと1735年、江戸時代創業の非常な老舗です。これは北原白秋の愛した日本酒として有名で、なんと菊美人のラベルの字も北原白秋自身の手によるものです。
北原白秋の詩「秋」より
日曜の朝、「秋」は匂ひも新しく
新聞紙折、さはやかに衣嚢(かくし)に入れて歩みゆく、
寄せてくづるる波がしら、濡れてつぶやく銀砂の、
靴の爪さき、足のさき、パッチパッチと虫も鳴く。
「秋」は流行(はやり)の細巻の
黒の蝙蝠傘(こうもり)さしてゆく。
秋を瀟洒な紳士に例えています。
とても軽やかでお洒落ですね。浪漫派の自由な息吹を感じます。
皆様のご来店をお待ちしております。
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