Hotel Verde Blog

スタッフブログ

2021/10/20

ホテルの英会話 第一回(レストランフォンターナ)

秋も本番となり毎日少しずつ肌寒さを感じる季節となりましたが皆様お元気ですか?

レストランフォンターナのスタッフは今日も元気いっぱいです。

ようやく新型コロナに伴う各種制限が解除され始めました。世界各国の閉じられていた国境も開きつつあります。

なかなか難しかった旅行プランなどみなさん練られているのではないでしょうか?

世界各国の渡航制限解除に伴って今回は英語のお話(第一回)です。ホテルにはいろんな国からお客様がいらっしゃいますが、その国ごとの言葉を覚えるのは難しいので日本語以外ですと英語で応対いたします。

 

しかしホテルで使用される英語は一般的に使われる英語とちょっとだけ違います。

そこで今回はサービスの英語についてお話しましょう。

日本語でも「かしこまりました」や「承りました」「さようでございます」等はあまり日常生活では使われないと思います。同じようにホテルで使われる英語は丁寧な表現となります。

 

これらのフォンターナのサービス英語講座をマスターすればみなさんもバッチリ国際サービスマンです。タイタニックでもサービス出来ちゃいますよ♪

では第一回の今回、まずは挨拶から始めましょう。「いらっしゃいませ」は素晴らしい日本語ですが、英語で完全に同じ意味の挨拶というのはありません。「いらっしゃる」は「入る」の尊敬語から転じ「いらせられる」「おいでになる」等から変化したと言われています。歓迎する言葉としてはWelcomeがあるのですが西洋では来店されたときにあまりWelcomeという習慣はありません(大歓迎しているときは言うときもあります)

そういう挨拶がないのでHow are you?がニュアンス的に近いという人やMay I help you?で代用出来るという人や、Thank you for comingが一番近いのではないかと言う人などいろんな意見があります。Thank you for stopping in などもあります。

しかしお店やホテルに入ってこられた方にサービスマンとしてかける言葉として一番慣用的に使われている言葉となるとGood morning, Good afternoon, Good eveningが一番近いように思われます。これはかなり丁寧な挨拶で、とりわけGood afternoonやGood eveningは日常生活ではあまり聞きません。アメリカだとほとんどHi(ハーイ+スマイル)です。オーストラリアだとG`day(グダイ=good dayのこと)になります。イギリスだと場所によってはまだ日常的に使われているかもしれません。Helloは全世界的に使います。

この丁寧な挨拶にSirやMa`amを付けるとさらに丁寧になります。Ma`amはMadamの省略形ですが日本のマダムとは違って成人女性というニュアンスで使います。省略形ですがフォーマルな場所でも使います。逆にMadamと言う方がかなり珍しいかもしれません。他にMiss, Mrs, Mis等ありますがMa`amの方がサービスとしてはより丁寧です。Ladyというのもありますがイギリスではこれは貴族の階級の一つともなるためめったに使われません。他にGood nightというのがありますが、これは本当に夜の遅い時間の挨拶です。

 

さて「いらっしゃいませ」”Good morning, Good afternoon, Good evening+Sir(Ma`am)”とお客様をお迎えするとして、朝時間が経ち午前11時くらいになったらどうでしょう?日本語ですと午前10時過ぎあたりから「おはようございます」というのは少し奇妙な感じがします。日本の感覚的にはもうお昼に近いですよね。

正解は正午(noon)になるまではGood morningです。これは日本語の「おはようございます」と”Good morning”との間に文化的な違いがあるからです。

日本の「おはようございます」という挨拶は「お早くお起きになられました」「早く起きられて勤勉ですね」という意から派生したと言われています。そのためにあまり早い時間でないように感じる午前10時ごろから日本人としてはやや「おはようございます」と使いづらい感覚になります。

対してGood morningは元は神様へのお祈りI wish you a good morning「あなたに良い午前がありますように」という意味の言葉が元となっています。午前の時間に対しての挨拶なので11時でもmorningなのです。

ではGood eveningとGood nightはどう違うのでしょうか? これは議論がありますが基本的にEveningは活動的な夜の時間、Nightは寝る時間という捉え方が多いように思われます。どちらも夜という意味ですが、Good nightは基本的には別れるときや寝る時の挨拶として使われます。そのためまだアクティブに活動している時、Barなどに来店された場合はGood evening と挨拶するのですね。そしてお帰りになられるときにGood nightというのが適当でしょう。

日本では「おやすみなさい」は「ゆっくりとお休みになってください」という言葉が由来と言われています。文字通り休むとき、時間にかかわらず寝る時に使う言葉ですが、英語では時間と関係するので夜以外の時間に寝るときはこの挨拶は適当ではありません。夜以外に寝る場合、言う方は”Sleep well”や”Have a good sleep”などといい、寝る方は”I`m going to go to bed”や”I`m going to sleep”などが適当かと思われます。

 

明け方=dawn(ドーンと読みます)辺りからはまたGood morningとなります。

このように文化的に違いのある言葉はあくまで近い意味での訳は出来るのですが、真に全ての意味を訳すのは非常に困難です。理解するためには歴史的かつ文化的な理解が必要となります。

しかしこれらは世界の文化的な多様性の豊穣さでもあります。相手に対して素晴らしい朝の時間をお祈りするなんてとても素敵なことです。

早く新型コロナウイルスの流行が収まってまた世界中旅行できるようになるといいですね。

今回はサービスでの挨拶の紹介でした。

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