Hotel Verde Blog
スタッフブログ
2022/02/17
ホテルの英会話 第二回(レストランフォンターナ)
まだまだ寒い日が続きますが皆様お元気ですか?
今回のブログはレストランフォンターナの福山が担当させて頂きます。
さて私は去年2021年の10/20に「ホテルの英会話 第一回」を書いたのですが、第一回があるからには第二回がなければいけません。
と言う訳で大変お待たせしました。今回は続きの「ホテル英会話第二回」です。
タイタニックでも使える英会話を目指して頑張りましょう。
第二回は聞き取りです。
ホテルでサービスしている時はまずお客様がお話しされていることが分からないとお返事出来ません。
英語を実際に使うときに一番まず困るであろうことはリスニングです。実際の会話のスピードで相手が言っていることを追いかけ理解するのがかなり難しいのですね。
聞く英単語ごとにはなんとか拾えて分かるのですが、会話として続けて言われると一気に大変になります。頭の中で単語を繋いで文にしている間にもどんどん次の言葉が来てしまいます。
これは英会話あるあるです。
これは英語→日本語の訳をしているためです。
頭の中で翻訳プロセスをいれているため処理が追いつかないのですね。
とりわけ日本語はヨーロッパ言語とかなり文法も構文も違うのでより大変になります。
同時通訳で日本語→英語の長い言葉を逐次翻訳していた時に最後に「ではない!」と言われたというお話があったりします。
毎回頭の中で翻訳していくとそれはそれは大変です。同時通訳者のような方々もいますが、これは訓練して得られる特殊スキルで一般の方には非常に難しいことです。
これにはあまり学校で教えてくれないコツがあります。
日本語訳を止めましょう。
他言語を理解するコツは「そのまま」理解することです。
翻訳は入れるべきではありません。
バイリンガルの方も頭の中で翻訳している訳ではなく、2つの言語を「そのまま」理解しているだけです。頭の中に2つの言語がまるごと入っています。考える時も英語で話す時は英語で考え、日本語で話す時は日本語で考えます。翻訳プロセスはありません。
これはかなり難しそうなことに思えるかもしれませんが、みなさんもHelloと聞くと「こんにちは」と訳さないと思います。HelloはそのままHelloで理解できますよね。
同じように I love you というのもやはり訳さないで分かると思います。
Thank you なども毎回「あなたに感謝します」などと訳している人はいません。「ありがとう」とも訳さないと思います。サンキューはサンキューです。このように日常的に聞く英語は誰でも「そのまま」理解することが可能です。
会話はこれが少しずつ長くなるだけです。翻訳プロセスを無くすことが非常に大切です。聞く時も話す時も英語で理解し考える必要があります。
ではこれはどうやって身につけるかというと、これはもうあらかじめ知っているしかないのですね。頭の中で構文や時制や文法について考えている時間はありません。脳内にあらかじめインプットしておく必要があります。会話はあらかじめ知っている表現の照らし合わせで脳内に無い表現は即時理解するのがかなり難しいのです。
例えばマルティン・ハイデッガーの「存在と時間」ついての「現存在は脱自的統一として時熟する。その本来的実存の企投は、現存在の生の連関を、現存在の誕生と死との間の伸長を、いかにとらえるかという問いに向かわせる」などという言葉は普通の日本人が聞いても全くなんのことやら理解できないと思います。
あらかじめ脳内に入って無い単語や表現は理解が非常に難しいのです。
それだと全部覚えなければ難しいじゃないかと思われるかもしれませんが、日常的に使われる表現は実はけっこう限られています。数百丸覚えしてしまえばかなり網羅してしまうのです。
長くなるとthatやwhich(学校で勉強した関係代名詞ですね)で繋がったりしますが基本は知っている表現の繋がりです。単語も難しい単語は使わずに大半は句動詞(phrasal verb)が使われます。
自分は学生時代、gottaと言う表現を覚えたとき、それがあまりにも便利に使えることにけっこうショックを受けました(もちろんホテル等でのサービス用語として使ってはいけません)
よく使う表現を1000ちょっとも覚えてしまえばもうほぼ日常生活は大丈夫なのではないでしょうか。
丸覚えは大変なように見えるかもしれませんが実は最短です。なにより使えます。
オススメのやり方としては好きな映画orドラマ丸覚えです。
教科書の文を丸ごと覚えようとすると非常に苦痛ですが、大好きな映画やドラマを何度も見ることはそれほど苦痛ではありません。映像記憶は覚えやすいのです。物語になっているためさらに記憶しやすくなっています。
自分が大好きなシーンはみんな音楽付きで覚えていると思います。
自分はタイタニックをそれはそれは何十回も見て(ディカプリオ格好良いですよね)丸ごと憶えました。
その歳出来るだけ字幕は見ないようにしましょう。
英語字幕にするとなお良しです。日本語字幕は無理なく読める短さにかなり思い切って意訳してあるので、読みながら英語を聞くと混乱します。物語としての統合性を優先し、ストーリーを理解しやすい様に意訳されていることが多いのです。
かなり勉強したのに日本語字幕を見ながら映画を見ると全然分からないというのも非常に英語あるあるで、これは2つの全く違う言語処理を同時にやろうとするので脳が混乱するためです。
今は検索すると台本が読めるので「英語の題名」と「transcript」と検索するとすぐ見つかります。本物のオリジナルの台本と映画から書き起こした台本でセリフがかなり違うことがあるのでこれも注意が必要です。実はアドリブがかなり多いのですね。参考になるのは後者です。
好きな映画と英語セリフがセットになったらもう忘れません。主人公になりきってセリフを言ってみたりするのもオススメです。
「顔のない天使(The man without a face)」でシェイクスピアを教えるのに実際に演じながら教えるシーンがありましたが、記憶するのに大変良いやり方です。
タイタニックの「Do you trust me?」「I trust you」なんて実際に使えたら本当にステキですよね。
ブルース・リーの「Don`t think. Feel」とか、トップガンの「I don’t know. But it`s looking good so far」とか、ダーティハリーの「Go ahead. Make my day」とか、猿の惑星の「Objection!」とか、アルマゲドンの「Houston, you have a problem」とか、スター・ウォーズ帝国逆襲最後の「I love you!」「I know」とか映画とセットでシーンごと丸覚えです。
冬の夜は映画鑑賞をしながら楽しく英語をマスターしちゃいましょう♪
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