Hotel Verde Blog

スタッフブログ

2022/11/04

夕暮れと夕焼け

ブログをご覧の皆様、こんばんは!!

ホテルヴェルデ施設部の祖父江です。

気候もすっかり秋らしくなり、過ごしやすい時間帯が増えましたね。

日もすっかり短くなり、平均的な人の活動時間帯に日没するので、夕焼けを目にする機会が増えた

ように思います。

「夕焼け」は夏の季語であるので、昔から、一年の中で夕焼けが最もきれいなのは、夏と感じる方が

多いようでね。

「夕暮れ」と「夕焼け」

「夕暮れ」とは、「日が沈む時間帯」の事を言います。空が赤くなる自然現象の事を指す「夕焼け」とは

意味的にことなります。

光の波長

光は、小さな粒子にぶつかると散乱します。この現象を「レイリー散乱」と呼ぶそうです。

光は、波長が短いほど、空気中の分子に多くぶつかり散らばってしまいます。逆に波長が長いほど、空気中

の分子をすり抜け、遠くまで届きます。

つまり、波長の短い青色系(藍色や紫など)は散らばりやすく、波長の長い赤色系(オレンジ色や朱色など)

は散らばりにくいと言えます。

晴れた日の空が青いのは、上空で青系の色の光が大気中のチリや分子に当たり、散乱しているためです。

この時、赤色系の光の多くは、散乱することなくまっすぐに地表に届いています。

一方、夕方になると、日中は頭上にあった太陽が西の地平線近くに移動してきます。すると、太陽の光が

通り抜ける空気の層の距離は、日中よりも長くなります。そのため、日中は地表に届いていた赤色系の光も

夕方には上空で散乱するようになります。

これが、「夕焼け」で空が赤くなる理由です。

「夕焼け」と「朝焼け」

「夕焼け」と「朝焼け」では、空の見え方が異なります。

「夕焼け」の特徴は、比較的に眩しさが少なく、濃い赤色系であることです。その原因は、上昇気流に

あります。

日中は地表に日光が当たり、空気が温められます。空気は暖かいほど上にあがる性質があるので、上昇気流が

発生します。そこに地上の水蒸気やチリが乗っかり舞い上がるため、夕方の空には色々な物質が浮いている

状態となります。

空気中に水蒸気やチリがあると、光は散乱するため、「夕焼け」は眩しさが少なくぼんやりとした輪郭に

なります。また、赤色系の光が大量に散乱するため、鮮やかな赤色になりやすいです。

この度合いは、季節によって異なります。(大気中の湿度等)

「朝焼け」とは、東の空から太陽が昇るとき、空が赤色系に染まる自然現象のことです。時間帯は朝ですが

厳密な時刻は季節によって変わります。

ちなみに、「朝焼け」も「夕焼け」と同じく、夏の季語です。

夜間は、日中より気温が下がるので、上昇気流は発生しにくいです。そのため、夜のうちに空気中にあった

水蒸気やチリは地表に落ちてきます。すると朝の空には、光を散乱させる物質が少ない状態となります。

その結果、朝の光は「夕焼け」の時よりも散乱せず、地表にまっすぐ届きます。それが、赤色系の薄さや

光の眩しさに繋がります。

 

長々と語らせて頂きましたが、、、理屈は置いておくとして、当ホテルの客室からは西側の空がよく見えますので、

ご宿泊の際は、夕食の前にゆったりと景色も楽しんで頂ければ幸いです。

 

それでは、皆様のご来訪を心よりお待ちしております。

 

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